せかいのひとびと


作・絵

ピーター・スピア

 

松本真由美

 

出版

評論社

 


 この本はピータースピアーさんが絵と文を作成し、松川真弓さんが訳された本です。この本では、世界のさまざまな文化や人々を紹介し、みんなが違っていることが当たり前であるということに気づかせてくれます。

 この本はさまざまな民族の顔や衣装や言葉などが可愛らしい、それでいてリアルなタッチで描かれています。それらを紹介していく中で読者に自分と全く同じ人がいないという事実を気づかせ、自分たちが世界の人々と違っているのは当たり前のことであるということを教えてくれます。

 これまでの社会では世界のどこかでは必ず人種差別が行われてきました。そもそも人種差別が起こってしまう理由は人々が自分との違いを認められないからであると私は思います。私はこの本を読んで、ぼんやりとしていた世界の人々はみんな違っているという考えをとてもはっきりと意識することができるようになりました。

 この本は自分とほかの人が違っているのは当たり前のことであると前提を与えてくれます。これにより先ほど述べたような人種差別をするという考えがなくなっていくのではないかと思えました。