せかいいち うつくしい ぼくの村


著者 

小林 豊

 

出版 

ポプラ社

 

ポプラ社 作品掲載webページ

https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/3440040.html


春には木々に花がいっぱいに咲き、夏にはあんずやすもも、さくらんぼが豊かに実る小さな村・パグマン。そこで暮らす少年ヤモは、戦争に行った兄さんのかわりに、父さんといっしょに市場にさくらんぼを売りに出かけます。

この絵本は、少年ヤモを通して、ゆたかな自然や温かな人びとをえがいています。すもも、さくらんぼのにおいや、市場のにぎやかさ、夕日のまぶしさなどが絵から伝わってきます。

 

私はこの絵本を読んだときに、初めておつかいに行ったときのことを思い出しました。一人で全部しないといけないドキドキと、達成できたよろこびは今でも印象に残っています。そういった気持ちになっただけに、最後のページでは言葉を失いました。

この絵本のぶたいになった、アフガニスタンは戦争や内戦が続いている国です。今も政治的に不安定な状態が続いています。私たちが今もこうして生きている間に、苦しんでいる人たちがいっぱいいます。

この絵本を通して、アフガニスタンについてもっと知りたい、知ってほしいと思いました。また、せかいいちうつくしいぼくの村にかえるという続編もあるので、ぜひこの絵本と一緒に読んでみてください。