「わ~るど・にじいろ・まつり」を開催するにあたって
新たな10年へ、共に紡ぐ、多様な彩りの未来
2024年、わ~るど・にじいろ・まつりは第10回という節目を迎えました。この10年間、世界は大きく変化し、私たちの暮らしも様変わりしました。しかし、変わらぬものがあります。それは人々が共に生きる社会を築きたいという願いです。
わ~るど・にじいろ・まつりは、この10年間、国籍や文化を超えて、地域の人々が集い、交流し、共に成長する場として、その役割を果たしてきました。新型コロナウイルス感染症という未曾有の状況下においても、オンラインという形で、多くの方々とつながり、多文化共生の輪を広げてきました。
10回を機に、私たちは改めて、多文化共生社会の実現に向けて、何を大切にし、何を築いていくべきかを問い直します。それは、単に異なる文化を体験するだけでなく、それぞれのちがいを認め合い、尊重し合い、共に生きる喜びを分かち合うことです。それは、多様な価値観が共存し、誰もが自分らしく生きられる社会を築くことです。
10年の歩みと、これからの未来
この10年間、わ~るど・にじいろ・まつりは、多くの皆様にご支援いただき、成長してきました。学生実行委員をはじめ、地域の方々、そして何より、このまつりに参加してくださった皆様のおかげです。心から感謝申し上げます。
これまでの10年間で、私たちは様々なことを学びました。多文化共生は、単なるイベントや取り組みではなく、私たちの社会の根底にある考え方であることを。それは、一人ひとりが自分と異なる価値観を持つ人々と出会い、対話し、理解を深めることで、共に成長していくプロセスであることを。
そして、私たちは、これからをどのように歩んでいくべきか、その答えを模索しています。それは、より多くの人々が、多文化共生の大切さを理解し、行動に移せる社会を築くことです。それは、子どもたちが、多様な文化の中で育ち、互いを尊重し合い、共に未来を築いていける社会を築くことです。
あなたも、この輪に加わってください
わ~るど・にじいろ・まつりは、あなたも参加できる、開かれた場です。国籍、年齢、性別、経験、関心は問いません。共に多様な彩りの未来を創りましょう。あなたも、この輪に加わり、共に多文化共生社会の実現に向けて歩んでいきましょう。
わ~るど・にじいろ・まつり実行委員会 実行委員長 藤田 佳樹 (西宮市在日外国人教育研究協議会 会長)